「はい、しっかりこっち見て」シャッターを切る音。フラッシュライトの光。スタッフの話し声。そのどれもが、詩織にとっては新鮮だった。これから、きわどい写真を撮られる。考えただけでも、すごく恥ずかしい。しかし、自分の為だけに用意されたこの空間で、自分だけが注目されているこの瞬間に、詩織の気持ちは確実に高揚していた。… |
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